ウォッシュレットの精密な構造

ウォッシュレットの精密な構造

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ウォシュレット(シャワー付きトイレ)が日本で本格的に販売開始されたのは1980年頃ですが、現在の普及率は6割を越えています。清潔好きで、無駄を好まない国民性の現れではないでしょうか。

ここでは、ウォシュレットの機能と構造について説明します。ウォシュレットの機能は大きく分けると4種類になります。ウォシュレットの名の通り「お尻(ビデ)洗浄」、換気扇要らずの「脱臭」、お尻がびっくりしないようにした「暖房便座」、今の時代に合わせたエコロジーとしての「タイマー・節電」などが、機能としてあげられます。

「お尻洗浄」には、噴水・水勢調節・水の温度調節・ノズルの位置調節・着座センサー(座っている時だけウォシュレットが作動)など、多くの関連機能で構成されています。「脱臭」には、尿(にょう)や便の匂いを排水管へ換気する機能や、使用後に一時的に排気能力を高める機能などがあります。「暖房便座」は、便座部分にヒーターが埋め込まれていて、寒冷期には「ひやぁ、冷たい」ということにならないようにするための機能です。「タイマー・節電」は、噴水用の水や便座の温度調節に付加した機能で、使用パターンにあわせて電源のオン/オフの管理をし、“省エネ”をすることができます。

「お尻の穴にめがけて噴水する」といった基本機能以外にも、隠れた機能、独自・特殊な機能などメーカーによって微妙に違います。デジタル家電と同じで、電子制御用の基盤によりコントロールしています。噴水用のタンクやポンプ、温度を上げるヒーター、脱臭のための換気用モーターなど、できるかぎりコンパクトになるよう設計され、バランスよく配置されています。

もしウォシュレット型のトイレが故障してしまった場合は、個人で修理するのではなく、専門家にお願いすることをお勧めします。デジタル家電が壊れた時、自分では直そうとしますか?