大雨が降るとトイレが流れなくなることがある?

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水が高いところから低いところに流れるという性質は、物心つく年頃にはだいたい理解しているものです。(重力・位置エネルギーについては、またの機会に!)しかし、津波や高潮は、海から山側に逆らって登ってくることがあります。頻繁(ひんぱん)に起きてもらっては困りますが、自然現象なので受け入れるしかありません。津波は、地震により海底地形の急変により大波が発生し、高潮は、台風による風の力と気圧の低下により海面が上昇して起こります。津波も高潮も、いくつかの条件が重なり海面が陸地より高くなり、海水が低い方へと流れ込んでいるわけですので、実態は高いところから低いところへと流れはじめ、勢いがついて陸地の内部へと押し寄せていることになります。水洗トイレの洗浄用の水もタンクから便器へ、便器から排水管へと低い方へ低い方へと流れていきます。

下水処理場までが徐々に低くなっていますので、家庭から出た屎尿(しにょう)および雑排水(生活するさい発生した汚水)は流れていくことができます。

流れ着く先の低いところに空間・隙間(すきま)があり、排水管が正常であれば、何ら問題がありませんが、水で一杯になっていたらどうなるでしょう。流れ着く先が水で塞(ふさ)がっているわけですから、水は流れません。水が入れないといった方が正しいかもしれません。大雨などで家の回りが浸水しているような状態では、排水管などの地下の排水設備は、すでに水で満たさせていることになります。トイレの排水を流そうにも、流れる先にすでに水があるので流れないことになります。トイレを使用することをやめて、水が引くのを待ちましょう。

大雨で浸水してしまっているような状態の時は、トイレや風呂場などの排水管から、逆流(場合によっては噴水)してしまうこともあります。頻繁に起きるようであれば下水道も問題があるかもしれませんので、行政機関・水道局に相談してみてください。